2016年度

1.活動方針

 現在、大学入試の個性化・多様化に伴い、学力の層は幅広く分布しています。この幅広い学力層の中で選抜性の高い生徒が進学する高等学校にはスーパーグローバルハイスクール(SGH)などの指定を受ける高等学校もあり、国際的に活躍できるグローバルリーダーを育成する教育プログラムが実践されています。そして数年後には我々の大学に先進的な教育プログラムを受けた生徒たちが入学してくることになります。また中央教育審議会においては「高大接続」の実現に向けて大学入学者選抜方式に関する一体的改革などについての議論も進められています。  新入生の質、在校生の質、卒業生の質、この「質」の向上に資するものは「大学の根幹をなす“授業”の品質」ではないでしょうか。同じ大学の同じ科目名の授業であっても、学生の学力に大差が生じてしまうということはよくある話です。

 そうした流れの中で大学教育に対しても質的転換が求められ始めたことから、我々第一分科会では入学者選抜方式の改革という観点だけではなく、本当の意味で「“つながる”高大接続」を考えるために、まずSGHなどで実施されている先進的教育プログラムの現状を把握し、今、大学に求められる主体性・多様性・協働性を育成する教育とは何なのか、大学教育の本質について、高等学校の教育プログラムと大学の教育プログラムから、会員の皆様と共に大いに議論できたらと考えています。

 会員、賛助会員の皆様の積極的な参加をお待ちしております。

2.活動テーマ

「つながる授業・つなげる授業を考える」

本年度の第一分科会は、基本的にはアクティブラーニングを中心に、「つながる授業・つなげる授業を考える」をテーマとして

  • ソーシャルメディアでつながる・つなげる(ICT利活用)
  • 高等学校の教育から大学教育がつながる・つなげる(高大連携)
  • 学生の主体的・能動的な学びにつながる・つなげる(アクティブラーニング)
  • 教員と学生がつながる・つなげる(インタラクティブな講義)
  • 世界とつながる・つなげる(グローバル化)

 そういった授業を実践している大学と会員、賛助会員の皆様を“つなげられる”ような分科会活動を実施いたします。

3.活動概要

 合同研修会を含め、年間5回の分科会を開催いたします。また参加者の皆様のヒューマンネットワークの構築がスムースに進むようアイスブレイクやワールド・カフェ形式の意見交換、そして実際の教育の現場をみていただける授業見学などを積極的に取り入れた分科会を開催できたらと考えています。

各回で内容は異なりますが、およそ以下の項目で構成

  • 講演、授業見学、意見交換会、ワークショップ、アイスブレイク、参加体験型学習
  • 最新ソリューション紹介、見学会、情報交換会
  • メーリングリストやtwitter、Facebookを活用した積極的な情報交換