2012年度

1.活動方針

近年、スマートフォンやソーシャルメディアの台頭など、学生が接するメディアやツールなど社会環境が変わりつつある中で、PBL(Project-Based Learning 課題探求型学習)やアクティブラーニングなどに代表される教育形態の転換など、教育環境が今後大幅に変わっていくことが予想されます。

またICT分野ではクラウドやビックデータの利用が叫ばれ続けている昨今、今後増え続ける各種情報をどのように管理し、どのように有効活用していくかが、今後の教育の質を向上させる手助けになるのではと考えています。

これらの動向を踏まえて、本分科会では、中央教育審議会が重要な課題として捉えている「教育の質保証」をはじめとした「教育モデル」とそれに関連する「情報基盤」を中心に、その方向を多方面から探ります。

2.活動テーマ

「教育の質をどのように保証するのか」

  1. 教育改善、学士力の向上について考える
    • 教育の質保証、自立型学生の育成(eラーニング、eポートフォリオ、PBL)
    • 学習効果の見える化、学生の学習成果をマスで捉える(IR、eポートフォリオ)
    • 最新教育環境/設備の活用、場の提供(ラーニングコモンズ、SNS)
  2. 最新ICTツールの活用事例の研究
    • スマートフォン、タブレットPCなどスマートデバイス活用事例
    • Facebookに代表されるSNSなど、ソーシャルメディアに関する活用事例
  3. 大学情報基盤に関する研究
    • 学内プライベートクラウド環境の利活用
    • クラウドによる次世代教育や授業運用の可能性の検討
    • コミュニティクラウドなど大学間基盤の連携に関する研究

3.活動概要

今年度は、先進的な取り組み事例をもとに学生視点(学生と共同)で検討を重ね、次世代のICTを利用した教育モデルの研究を進めます。

また、クラウドなどを利用した大学間共同利用化の実現可否など、次世代に繋がる大学情報基盤のあり方、共通的な運用モデルの策定や、将来的には共通アプリケーションの開発も視野に入れた議論を実施出来ればと思っています。

先ずは年間3回の分科会を、関西地区を中心に以下のような内容で開催する予定です。

  • 各大学からの事例発表
  • キャンパス訪問(施設見学)
  • 情報交換会(会員や賛助会員、学生を交えたディスカッション)
  • 外部講師を招いた講演

これらの活動を通じて「教育モデルと情報基盤」に関する様々な視点での討議を実施し、来年度以降の重要テーマを絞り込みたいと思います。