2018年度

1.活動方針

ICT分野の急速な進展は目覚しく、スマートデバイス、クラウドサービス、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、の活用が進行し、社会のあらゆる分野において重要度が増してきています。特に、産業界では、乗用車の自動運転に代表されるように様々な技術の実用化に向けた取り組みが急速に進んでいます。人工知能やロボットなどの機械が産業構造を大きく変えると言われる「第四次産業革命」の進展で、私たちは、これまでの社会とは質的に異なる社会で生活し仕事をしていくことになります。

このような将来の変化を予測することが困難な時代にあって、大学は「生涯学び続け、どんな環境においても"答えのない問題"に最善解を導くことができる能力」を持った学生を育成することが求められています。

これらの背景を踏まえ、本分科会は今年度より分科会名称を「次世代情報システム検討分科会」と改め、これまでのテーマ「教育モデルと情報基盤」を次世代を見据えたものに進展させたいと考えています。今年度は未来を思い描きながら今できることは何か、それらを未来に繋ぐことができるのかといったことを検討する分科会とします。

2.活動テーマ

「2030年のキャンパスシステムを創造する」

社会生活、大学教育においてICTはますます欠かすことのできないものとなっており、最近では働き方改革、AI、IoT、といったキーワードが飛び交う中で業務の効率化や自動化が求められています。また、ICTを活用した教育環境も目まぐるしく変化しており、大学におけるICT教育環境も変化する必要があります。併せて、ICTの知識を身に付けた児童、生徒を受け入れる大学として、未来の大学インフラを検討する必要もあります。

「2030年のキャンパスシステムを創造する」を活動テーマに、未来のキャンパスシステムについて、大きく「教育」「事務」「インフラ」に分けて検討していきます。

3.活動概要

次に示すサブテーマで年間3回の分科会を開催します。また、分科会に加えて、2回のWGを開催し、テーマに沿った成果物を作成します。

  • RPAで大学事務業務は軽減できるのか?
  • 小中高におけるICT教育により大学の教育環境をどう変えるのか?
  • AIでセキュリティ対策・システム運用は自動化できるのか?

それぞれのテーマについて、事例研究(他大学や他業種の導入事例の紹介)、討議(次世代のキャンパスシステムを思い描いて)、キャンパス訪問(施設見学)の中から幾つかの内容を盛り込むことを予定しています。