2013年度

1.活動方針

近年、ICT分野においてクラウド化が進行していますが、大学ではクラウドサービスは様々な理由により一部の分野に適用されているのみであり、民間企業に比べてそれほど広がりを見せていません。一方で、文部科学省が推進している「大学改革実行プラン」において、大学教育の質的転換とともに多様な大学間連携や地域との連携が期待されており、従来の枠組みを超えた新たな連携が求められています。

 これらの背景を踏まえ、本分科会では、クラウドコンピューティングを活用した大学間共同利用の実現性、アプローチ方法についてその可能性を探りたいと考えております。さらに、学生のスマートフォンをはじめとした多様なICT環境のライフスタイル変化に適応出来るよう、大学でのクラウドにおける最適な端末環境の理想モデルを探求します。

2.活動テーマ

「クラウドコンピューティングの共同利用

大学に最適な情報端末を考える」

  1. クラウドコンピューティングの大学間共同利用について考察or検討する
    • 大学におけるプライベートクラウド、パブリッククラウド、コミュニティクラウドの棲み分けと適用システムの整理
    • クラウド基盤サービス(必要なときに必要なだけのコンピュータ資源を直ぐに利用)を活用した大学間共同利用の考察or検討
      (サーバやストレージ貸出、デスクトップ貸出、メールシステムなど情報基盤)
    • 大学間で共同利用が可能なアプリケーションの考察or検討(ポータルやeラーニング、IRなどのアプリケーションシステム)
    • 共同利用におけるメリット/デメリットや課題の整理(運用性の検討/版権他の問題の確認)
  2. 大学に最適な情報端末環境について考察or検討する
    • 教育における最適な端末環境の機能の整理(タブレットPCなど)
    • クラウド環境下での端末モデルの考察or検討

3.活動概要

 本分科会のテーマである「教育モデルと情報基盤」の中で昨年度の討議を踏まえ、テーマを「クラウドコンピューティングの大学間共同利用」に絞り込み、クラウド時代に対応した大学情報システムモデルを考察or検討します。

 引き続き2年目も以下のような内容で年間3回の分科会を開催する予定です。

  • 事例研究(情報基盤とアプリケーション)
  • 討議(大学間で共通化出来るもの/出来ないもの)
  • キャンパス訪問(施設見学)

また、本分科会を補足するWGを立ち上げる予定です。
本年度中に何らかのものを具現化し、本分科会での成果としてフィードバック出来ればと考えています。