2014年度

1.活動方針

 近年、ICT分野においてクラウド化が進行していますが、大学ではクラウドサービスは様々な理由により一部の分野に適用されているのみであり、民間企業に比べてそれほど広がりを見せていません。一方で、文部科学省が推進している「大学改革実行プラン」において、大学教育の質的転換とともに多様な大学間連携や地域との連携が期待されており、従来の枠組みを超えた新たな連携が求められています。

 これらの背景を踏まえ、本分科会では、クラウドコンピューティングを活用した大学間共同利用の実現性、アプローチ方法を活動方針とし、昨年度は大学におけるIR分析の活用検討、分析テンプレートを作成しました。

 今年度は、学生のスマートフォンをはじめとした多様なモバイル端末の利用によるライフスタイル変化に適用出来るよう、大学でのクラウドにおける最適なBYOD環境の理想モデルを探究します。

2.活動テーマ

「タブレットを中心としたこれからのキャンパスライフを考える」

 昨今のモバイル端末の利用拡大を背景として、タブレットのさまざまな活用シーンを、大学導入事例、フューチャースクール事業、他業種先進事例などを交えながら、必要な機能を整理し、有効利用できる最適なBYODの活用モデルの検討を行う。

具体的な利用シーン

  • 学生、教員の授業利用や電子教材の促進化につながる利用
  • 大学全体のコミュニケーション基盤としての利用
  • 職員の業務効率化、生産性向上につながる利用(タブレットを活用したペーパーレス化)
  • MOOCやPBL実践時の活用シーンの検討・評価

3.活動概要

 本分科会のテーマである「教育モデルと情報基盤」の中で、今年度はテーマを「タブレットを中心としたこれからのキャンパスライフを考える」と設定し、クラウド時代に対応した最適なBYODの活用モデルを考察or検討します。

 引き続き3年目も以下のような内容で年間3回の分科会およびWGを開催する予定です。

  • 事例研究(他大学や他業種の導入事例のご紹介)
  • 討議(タブレットを中心としたキャンパスライフの活用シーン、機能整理)
  • キャンパス訪問(施設見学)

 本年度中に何らかのものを具現化し、本分科会での成果としてフィードバック出来ればと考えています。