2017年度
1.活動方針
ICT分野の急速な進展は目覚しく、スマートデバイス、クラウドサービス、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、の活用が進行しております。特に、産業界では、乗用車の自動運転に代表されるように様々な技術の実用化に向けた取り組みが急速に進んでいます。これからの時代、私たちは、これまでの社会とは質的に異なる社会で生活し仕事をしていくことになります。文部科学省では、「高大接続システム改革」の議論が進められ、各大学は、個々の学生への教育に対する時代の要請を十分に受け止め、主体性を持つ多様な学生を想定した大学教育への質的転換に取り組む必要がある。地域社会、国際社会、産業界等社会のあらゆる分野における大きくかつ急激な変化に向き合い、生涯を通じて不断に学び、考え、予想外の事態を乗り越えながら、自らの人生を切り開き、より良い社会づくりに貢献していくことのできる人間を育てることが、国公私立を問わず、また、入学に係る選抜制の高低にかかわらず、大学教育に課された使命である。※1とされています。
これらの背景を踏まえ、本分科会では「教育モデルと情報基盤」をテーマに、これからの教育を実現するために、クラウドコンピューティングなどのICT環境の更なる活用、大学間連携に基づく共同情報基盤の実現性とアプローチ方法を活動方針としています。
※1高大接続システム改革会議「最終報告」:高大接続システム改革会議(平成28年3月31日)より抜粋
2.活動テーマ
「スマートデバイス時代におけるキャンパスセキュリティ」
社会生活、大学教育においてICTはますます身近なものとなっており、特にスマートフォン、タブレット等のスマートデバイスの利用が急速に拡大しています。一方で、大学、企業等での情報漏えい、インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用などのサイバーセキュリティに関する事件・事故は、深刻化し大きな社会問題となっています。今年度は、学生・教職員が、安全・安心に教育活動に取り組めるよう『スマートデバイス時代のキャンパスセキュリティ』を活動テーマとし、大学におけるスマートデバイス活用とサイバーセキュリティについて探求します。
3.活動概要
次に示すサブテーマで年間3回の分科会を開催します。また、分科会に加えて、2回のWGを開催し、テーマに沿った成果物を作成します。
- セキュリティインシデントの最新事例を理解し大学のヒヤリハットについて検証。
- スマートデバイスの教育活用を踏まえたキャンパスセキュリティを考える。
- 学生・教職員のセキュリティリテラシーと啓発コンテンツについて考える。