2016年度
1.活動方針
大学図書館では、急速に多様化する学術情報の利用形態、提供方法に対して、情報資源をより効果的、効率的に利用者に提供することが求められてきています。そのためには、図書館職員においても、ICT技術の発展に対応した知識、情報スキルを取得することが不可欠となってきています。
第四分科会では、このようにめまぐるしく進化を遂げる情報社会や、利用者のニーズの変化に柔軟に対応できるように、大学図書館とメーカーが協力し合い、図書館と図書館システムにかかわる諸問題の解決、新たな利用者サービスの実現を目指して研修を行っています。
年5回の分科会では、事例紹介、最新技術動向紹介などの情報提供に加え、スキルアップに向けた学習の場、情報交換会を計画しています。新しい学術情報システムについて、会員、賛助会員のみなさまとともに学んでいきたいと思いますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
2.活動テーマ
「個性的な学びの場としての図書館」
18歳人口の減少により私立大学では予算や組織について、従来の体制を見直さざるを得ない状況となっており、図書館においてもその問題を避けては通れません。限られた予算と人材でいかに充実したサービスを提供していくか、教職員に求められるスキルは、ますます多方面、高次元なものになりつつあります。
今年度の第四分科会は「個性的な学びの場としての図書館」をテーマにICT技術でできること、教職員にしかできないことの両面に着目し、様々な課題の解決と魅力的なサービスの提供についてヒントが得られるような活動を計画しております。
例えば、図書館では、学修支援、利用者教育のために多くの時間をかけ、毎年、説明資料を作りガイダンスや講習会を開催していますが、十分活用されているとは言い難い状況があります。簡単に音声付ビデオ教材を作成できるクラウドサービスによるMOOCの作成、展開を試みたいと思います。また、参加者のスキルアップと情報共有、会員校の事例紹介が数多くできるようライトニングトークも試みたいと思います。更には、Saas型の図書館システムをはじめとする各種クラウドサービスの理解、NII等の動向、最新の施設見学等々の企画により、各大学が独自に注力すべきサービスを見極めていきたいと思います。
学生個々のニーズや特性に合わせた学修支援を考えた時、各大学の状況によって、効果的かつ無理なく実行できる施策は同じではありません。当分科会への参加が会員校・図書館の方向性や学習支援の方法を考える契機となることを願っております。
3.活動概要
次のような活動を年間5回の分科会として開催を予定しています。
- 図書館見学
- 講義・討論・実習
- 事例紹介
- ライトニングトーク
- ワールド・カフェ、グループ討議・意見交換
- 製品紹介、図書館パッケージ「iLiswave-J」事例紹介・新機能紹介
- 言いたい放題