2018年度
1.活動方針
大学図書館では、急速に多様化する学術情報の利用形態、提供方法に対して、情報資源をより効果的、効率的に利用者に提供することが求められてきています。そのためには、図書館職員においても、ICT技術の発展に対応した知識、情報スキルを取得することが不可欠となってきています。
図書館分科会では、このようにめまぐるしく進化を遂げる情報社会や、利用者のニーズの変化に柔軟に対応できるように、大学図書館とメーカーが協力し合い、図書館と図書館システムにかかわる諸問題の解決、新たな利用者サービスの実現を目指して研修を行っています。
毎年5回開催(予定)の分科会では、事例紹介、最新技術動向紹介などの情報提供に加え、スキルアップに向けた学習の場、情報交換会を計画しています。新しい学術情報システムについて、会員、賛助会員のみなさまとともに学んでいきたいと思いますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
2.活動テーマ
「ステップアップ・ライブラリアン」
-自分を磨く-
近年、図書館では、資料提供のための収書業務や、カウンター、レファレンス、相互協力等の閲覧業務以外にも幅広いサービスの提供が求められています。そのなかで電子ジャーナル、データベース等のICTを活用するサービスは、情報技術の発達とともに大きな比率を占め、図書館スタッフはこれまでの司書的な専門知識にくわえて、ICT知識や情報活用スキルが必須となってきています。しかしながら、年々発達する情報技術を取得することは容易ではなく、日々の自学自習や、ある程度の実務経験を積むことが必要です。その反面、年々、業務委託や外注スタッフによる図書館の管理運営が増えたため、実務経験がある専任スタッフが減少し、新任スタッフへの教育時間も取りにくい状態で、専門的な知識やこれまで培った業務に関する知識の伝達が困難になってきました。
今年度の図書館分科会では、図書館業務を始めたばかりのスタッフや、これから実務の中心となる若手スタッフ向けに短期間で図書館業務の基礎知識を得ることができるプログラムと、業務の効率化や業務改善等のマネジメント業務を担う方々には第5分科会と共同開催する「働き方改革」を考えるワークショップと、二つの通年企画を中心にした活動を計画しています。
3.活動概要
次のような活動を年間5回の分科会として開催を予定しています。
- 図書館施設見学
- 講義・討論
- 事例紹介
- グループ討議・意見交換
- 製品紹介、図書館パッケージ「iLiswave-J」事例紹介・新機能紹介
- 言いたい放題