2019年度

1.活動方針

「大学図書館では、急速に多様化する学術情報の利用形態、提供方法に対して、情報資源をより効果的、効率的に利用者に提供することが求められてきています。そのためには、図書館職員においても、ICT技術の発展に対応した知識、情報スキルを取得することが不可欠となってきています。
図書館分科会では、このようにめまぐるしく進化を遂げる情報社会や、利用者のニーズの変化に柔軟に対応できるように、大学図書館とメーカーが協力し合い、図書館と図書館システムにかかわる諸問題の解決、新たな利用者サービスの実現を目指して研修を行っています。
毎年4回開催(予定)の分科会では、事例紹介、最新技術動向紹介などの情報提供に加え、スキルアップに向けた学習の場、情報交換会を計画しています。新しい学術情報システムについて、会員、賛助会員のみなさまとともに学んでいきたいと思いますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

2.活動テーマ

コラボで学生支援&ステップアップ・ライブラリアンⅡ

近年、大学図書館の担う役割・業務は変化してきました。2013(平成25)年8月に出された科学技術・学術審議会 学術分科会学術委員会の「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について(審議のまとめ)」では、大学図書館に求められる機能・役割として、1.学習支援及び教育活動への直接の関与、2. 研究活動に即した支援と知の生産への貢献、3. コレクション構築と適切なナビゲーション、4. 他機関・地域等との連携及び国際対応 が挙げられています。とりわけ、学習支援及び教育活動への直接の関与については、ラーニング・コモンズの展開や学生の自学自習を支援する体制の組織化、そして、大学図書館の利用方法も含めて、情報を探索し、分析・評価し、発信するスキルを一層高める情報リテラシー教育及びメディアの情報を客観的に評価するメディアリテラシー教育について、図書館職員による教育活動への直接の関与が示されていました。
このような大学図書館を取り巻く環境の変化を踏まえ、今年度の図書館分科会では、教育システム分科会,事務システム分科会等他の分科会と合同の分科会を開催することで、大学内の多岐にわたるシステムの理解を深め、より良い学生支援サービスについて考察したいと考えます。また、改正著作権法による大学図書館への影響や目録所在情報システム(CAT2020)の動向など、新たな知識の習得・情報共有を目的とした分科会を開催する予定です。

3.活動概要

次のような活動を年間5回の分科会として開催を予定しています。

  1. 図書館施設見学
  2. 講義・討論
  3. 事例紹介
  4. グループ討議・意見交換
  5. 製品紹介、図書館パッケージ「iLiswave-J」事例紹介・新機能紹介
  6. 言いたい放題