2014年度

1.活動方針

 18歳人口の激減する2018年まで既に5年を切っている。大学の存続を維持する方策として、多くの大学がグローバル化による志願者・留学生の獲得や地域連携による社会人生涯学習者の獲得を進めており、文部科学省の諸事業もこれを後押しする形で各種補助金が予算化されている。これと並行して修学者の教育的質保障も求められており、大学の教育と経営のバランスの最適解を求めることが大学運営の重要課題となっている。

 本年度、第五分科会では近年、MOOCという言葉で注目を集めつつあるCoursera, Udacity, Edxなど大規模オープンオンライン教育の全体像を理解し、MOOCへの参入が大学経営の各側面に与える影響を検討することによって、会員各位が所属大学の今後の経営戦略を考えるうえでの参考としてほしい。

 また、今年度よりCS研特別企画「管理職セミナー」は第五分科会の活動に包含して実施する。

2.活動テーマ

「MOOCってなんだ?」
-大学経営に与えるMOOCの影響を考える-

3.活動概要

 第五分科会は年間2回の開催とし、初回は講義を中心とした研修、2回目は関西地区での開催とする。これにより、関東地区以外の地域での先進的事例を見聞するとともに会員相互の人的交流を深める。

 今年度は近年、耳目を集めるMOOCにフォーカスし、MOOCの全体像を理解するとともに、私立大学が参入した場合の大学の教育組織および経営的側面への影響を中規模大学での事例をもとに検討していく。