2016年度
1.活動方針
文部科学省では、補助金の新たな形態として「私立大学等改革総合支援事業」を推進している。私立大学等改革総合支援事業では、教育の質的転換、地域発展、産業界・他大学等との連携、グローバル化などの改革に全学的・組織的に取り組む私立大学等に対する支援を強化するため、各大学の取組を4つのタイプに分け、経常費・設備費・施設費を一体として重点的に支援する事としている。
これまでの個々の取組に対する補助金と異なり、大学全体で改革に取り組む姿勢が問われる。 18歳人口の減少と共に大学の存続を維持する方策として、多くの大学が改革に取組んでいるが、相対評価により改善が進まない大学には補助金が付かない現状に変わってきている。 大学経営層にとっては、大学の教育と経営のバランスの最適解は何かを常に問われることとなり、大学生き残りをかけ、教育の質の向上と安定経営が大学運営の重要課題となっている。
本年度、第五分科会では文部科学省が進める私立大学等改革総合支援事業の真意は何かを探る。数年後を見据えて各大学が何をどのように取り組むべきかを様々な観点から考察し、具体的な大学IRの活動成果などを踏まえつつICTを活用した大学の経営戦略を考える。
2.活動テーマ
「大学の質的向上と経営戦略を考える」
研修テーマ
- 改革総合支援事業の項目・点数から、文部科学省が目指す方向性を理解する。
- 各大学では実際にどのような対応を行っているのか、研修を通じて情報交換を行う。
- IRの取組はどのように生かすべきか、生かすことが出来るのか。
- 文部科学省の考える大学のあるべき姿を理解し、個性的な学びを育むキャンパスの実現には何が必要なのか。
3.活動概要
第五分科会は年間2回の開催とし、遠地での参加が難しい会員に配慮し、2回共に東京地区での開催とする。それぞれの回で、テーマに即した講演者による事例紹介と、会員相互の情報交換及びディスカッションに重点を置き、理解の深化を進めるとともに会員相互の人的交流を深める。