2015年度

1.活動方針

 文部科学省は2014年10月から「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」を開催し、既に10回を超える会合を重ねている。その第1回会議では日本の大学を一部のG(グローバル)型と大多数のL(ローカル)型に二分する高等教育機関の複線化が提言され、話題を呼んでいる。

 近年、多くの大学が生き残りをかけてグローバル化の施策を進めており、昨年その国家規模の施策として「スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)」の採択が行われた。今や大学のグローバル化施策は現状の大学制度内改革の枠組みを越えて、高等教育機関の構造的変革の契機になるかの感さえある。

 2015年度、第五分科会では文部科学省の見据える大学グローバル化の実体を視野に入れながら、グローバル化のために大学が求められる環境や体制についての理解を深めるとともに、ICTによるグローバル化業務への支援がどのように可能なのかを考える。

2.活動テーマ

「グローバル化時代の大学に求められるモノとコトを探る」
-私立大学に求められる施策とは-

3.活動概要

 第五分科会は年間2回の開催とし、初回は関東地区で講演を中心とした研修、2回目はグローバル化先進校を訪問しての見学と事例紹介での開催とする。これにより、テーマに即した基礎知識の涵養と先進的事例の見聞による理解の深化を進めるとともに会員相互の人的交流を深める。

 今年度はSGU採択校からレクチャーや先進校の修学環境を見学することによって、所属する大学のグローバル化施策のなかでの当事者意識のあり方を模索する。