2016年度
1.活動方針
学生の入学から卒業までの学籍管理、カリキュラムを基にした時間割作成から成績評価が付与されるまでの一連の業務等、大学の教育形態の中で我々大学職員が担う業務内容はいつの時代も不変的であるのかもしれません。第二分科会活動の主軸テーマであるシステムの「事務利用」においては、この不変的な業務内容をどうやって効果的にシステム化するかを研究して参りました。業務システムの発達により、高効率な業務遂行が実現できている反面、未だ手作業等による業務や、属人化した業務が存在していることは否めません。
そこで、今年度の第二分科会では、教務業務の原点に立ち返り、何を遵守し、何が効率化できるのかをいま一度検証するために、各大学の業務フローや処理方法を比較していく中で、可能な限りメリットを共有して参ります。
また、国立大学を始めとする一部の大学で実施している「クオーター制」を取り上げ、教育形態の最適化を実現し、グローバル化に対応するための仕組みやその実態を学びます。学生や教職員の立場からクオーター制のメリットを探り、近い将来、より活発になるであろう教育形態の変動に向けて、知識や情報を共有していきます。
さらに、USR(大学の社会貢献)を実践し、地域の活性化を目指して地域貢献されている事例を取り上げ、大学の専門性を効果的に社会貢献へと結び付けられている手法を学びます。
その他、各大学ではアクティブ・ラーニングを効果的に実践するための教育環境整備を進めている現状において、大学の教育施設を新設ならびに改築される際のコンセプトや最先端の教育環境に求められることを学んでいきます。
2.活動テーマ
「最新の教務システム・教育形態・教育環境を学ぶ!」
-個性的な取り組みを見て、聞いて、感じて、そして考える-
- 教務業務・教務システムの原点に立ち返る
不変的な業務を各大学が“どうやって”遂行しているか、比較・検証する
システム化された業務形態における弱点や問題点を探る
最新の教務システム運用事例を学び、未来の業務形態を探る - クオーター制
クオーター制導入による教育効果を探る
学生のキャリア形成にとってクオーター制がどう影響するのかを探る - 地域貢献
大学の専門性を活かした地域貢献の手法を学ぶ - アクティブ・ラーニングの実践環境
新設キャンパスにおける学習環境整備方法を学ぶ
ラーニングコモンズ新設におけるコンセプトを学ぶ - スキルアップ研修
3.活動概要
以下の内容を基本として活動する。
- 全体会
- CS研及び分科会全体に関わる共通の情報を提供
- 討 議
- 活動テーマに沿った討議、グループ討議、ワールド・カフェ、研究活動
- 事例紹介
- CS研会員校や分科会会場校、企業等の取り組みやシステム導入事例等の紹介
- 施設見学
- 分科会会場のキャンパス及び施設を見学
- ソリューション紹介
- 最新技術やソリューションの紹介、デモやSEレクチャー等